11/06/2009
「骸骨ビルの庭
」(宮本輝
)読了。
上巻は一気読み。地上げ屋、籠城、大阪の十三、戦後の混乱・・・最初の設定はいろいろあるが、すべての登場人物に人間味がある。立ち退きを迫るために住み込んだ人間の3ヶ月の日記、という形式。すべては結論がでていることなのだが、あれやこれやとその時点時点での出来事を書き連ねいている。
そういえば、学生時代に読んで気に入っていた「錦繍」も別れた後の書簡集だった。
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10/28/2009
「オリンピックの身代金
」(奥田英朗
)読了。
東京オリンピックの直前にダイナマイトでテロを企てる東大生。テロに走るまでの経緯を、並列した時系列で小説に・・・事件の前兆から開会式直前までがひとつの流れ、そもそものテロを計画するにいたった経過がもうひとつの流れ。読者を錯覚させるトリックではなく、時間の流れをうまく制御している印象
同時代から20年くらいの層には受けると思う。
図書館利用で1890円の節約。
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10/05/2009
「殺し合う家族
」(新堂冬樹
)読了。
冒頭が裁判での被告人との問答。題名も露骨だが、本当に気分が悪くなりそうだった。
読み始めると、なぜそこまで行ってしまったのかがどうしても気になって、結局読了。
登場人物の行動など設定にムリを感じたが、ありうるかもしれない、という気分になった。
図書館利用で1785円の節約。
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09/15/2009
「誘拐児
」(翔田寛
)読了。
なかなか凝ったプロットだったが、だから何?、という感じだった。
江戸川乱歩賞(ウィキ)だが、新作が出ても読もうとは思わない。
図書館利用で1680円の節約。
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09/07/2009
「当確への布石
下」(高山聖史
)読了。
率直に言えば、意外な結末だった。謎解きというよりも大団円にならなかったことが意外。
選挙は終わってタイミングが遅くなったが面白かった。
選挙戦がこれだけ身近ならば投票率も上がるのだが・・・
図書館利用で500円の節約。
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08/30/2009
「終の住処
」(磯崎憲一郎
)読了。
新刊では出ていないが文藝春秋
に全文掲載されていたので、とりあえず斜め読み。
40前後だったら設定に違和感ないと思う、時間の流れが一定でないので船酔いの気分だったが・・・
審査員からは結構厳しい意見があったが、芥川賞で全会一致・拍手万雷なんてないんだろう、たぶん。
図書館利用で1260円の節約(のはず、実際には文藝春秋で読んだ)。雑誌ならほかにもいろいろついて790円。単行本は他の中編があるのかも。
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08/27/2009
「当確への布石
」(高山聖史
)とりあえず上巻は読了。
ちょうど衆院選の間際、本書はセクハラでやめさせられた議員の補選が舞台。
第五回「このミステリーがすごい!」大賞(ウィキ、公式ページ)優秀賞だが初版は知らず、文庫になってから読み始めた。
小説にするには地味な舞台だが、さすが「このミス!」受賞しただけあって話の展開に引き込まれた。表紙の色遣いが海堂尊っぽいが二匹目のドジョウ狙いなのか、単に宝島社(ウィキ)の趣味なのか・・・?
amazonのなか見!検索で立ち読みができる。
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08/22/2009
「地図男
」(真藤順丈
)読了。
あっちへ飛びこっちへ帰りまた別なところへ・・・土地勘がなければ訳の分からない展開。
とはいえ、都下を含めた関東一円だったので、自分には違和感がなかった。
「ダ・ヴィンチ文学賞」(ウィキ)という聞きなれない賞をもらっているが、書店店員とかマニア向けではあると思う。
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08/11/2009
「会社が消えた日
」(水木楊
)読了。
もともと日本経済新聞社(ウィキ)の人だから、経済小説、破綻した会社の従業員か経営者の話、かと思っていたが、ぜんぜん違う。
最初は自分が勤めている会社が突然消滅、しばらくして出てきたが同僚は誰も自分を知らない・・・社員名簿にも名前がなく、自分の存在そのものが抹消されている。
給料も振り込まれず、失業した証明書がないから就職もできない・・・
失業そのものは誰にもありうるが、ここまで徹底されると参りましたの一言。
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08/09/2009
「イノセント・ゲリラの祝祭
」(海堂尊
)読了。
グチ外来の田口公平(ウィキ)先生もどんどん偉くなり、厚労省の会議に出席するまでになる。が、期待されているのは相変わらずの周りを気にしない直進突破力。
期待を裏切らない展開だった。
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08/08/2009
「誘拐
」(五十嵐貴久
)読了。
「交渉人」がテレビドラマ化され名が売れた。本書も書評で取り上げられていたが、前半の緻密さに比べて後半の、特に警察が犯人に近づくあたりが雑で納得がいかなかった。一気に読めるストーリーだったが、最後は無理やり終わらせた感じ。
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08/03/2009
「レッドゾーン
」(真山仁
)立て続けに下巻も読了。
業界の人たちには説教臭い、講釈じみている、と批判されそうだが、物語としてはやはり面白い。
映画化されると世俗じみてしまうので観る気はないが・・・
「ハゲタカ」はNHKのオンデマンドでも見られるが、一話300円強。お役所仕事は気楽で良い。
図書館利用で1785円の節約。
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07/22/2009
「レッドゾーン
」(真山仁
)とりあえず上巻だけ読了。
ハゲタカ、ハゲタカIIとテレビ化、映画化されているが原作は読んでいなかった。
新作が出たので読んでみたが、過去の作品の経緯をなぞらえている部分が結構あって戸惑った。
そこさえ読み流してしまえば、展開はすばやく、現実離れしたどんでん返しもなく、それでいて充分楽しめた。・・・下巻に続く。
図書館利用で1785円の節約。
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07/14/2009
「告白
」(湊かなえ
)読了。
遅ればせながらようやく入手、二日で読んでしまった。同じ事件を別々な登場人物の視点から描いて独立の章となっている。同じ事件を描いているのだが、進むにつれて新しい事実がでてきて途中でやめられなくなった。
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06/02/2009
「チェーン・ポイズン
」(本多孝好
)読了。
講談社創業100周年記念出版 「書き下ろし100冊」の一冊だが、面白かった。
淡々と進む展開には(最近よく目に付く)余計な薀蓄もなく、ついつい読み進んでしまった。
読むにつれエンディングへの期待が大きくなっていったが、期待以上の結末だった。
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05/19/2009
「反乱する管理職
」(高杉良
)読了。
講談社100周年、100冊書き下ろしのうちの1冊。・・・にしては、目新しくもない使い古された設定。保険会社(10年前の東邦生命)の破綻を前に反乱、というか直訴が行われる。ラスト近くで生保を吸収したAIG(本書ではAIC)が大変なことになる、という設定だけが目新しい(時代に迎合しているだけとも言えるが・・・)。
これといった収穫はない軽い内容だった。
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05/11/2009
「何もかも憂鬱な夜に
」(中村文則
)読了。「土の中の子供
」という本で芥川賞を取った作家。あまりインパクトは残っていなかったが手ごろなので読んでみた。
刑務官(ウィキペディア)と収監されている死刑囚・・・話の展開が緩慢な気がして身が入らなかった。
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05/04/2009
映画化された"Watchmen"の原書をamazonで購入。定価USD19.99が1661円だった。
読みきるかどうかわからないので、安く買えたような無駄遣いしたような・・・
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04/27/2009
「TOKYO BLACKOUT
」(福田和代
)読了。
まったく知らない作家だったがどこかの書評で見つけて読んでみた。知らないはずでマイナーな出版社からの第二作目だった。
冒頭からスピード感があってよかったのだが、途中で首謀者がわかってしまい、その動機まで明らかになった辺から失速。後半にもうすこし仕掛けがほしかった。その上、オチはあまりにできすぎ。
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04/23/2009
「悼む人
」(天童荒太)読了。
天童荒太の作品といわれなければ分からない。周囲の人々がそれぞれ各章の主人公とも言えるつくりは天童荒太らしいとも言えるが最近は珍しくない。
前半緩慢なストーリーは途中から面白くなり、時間の進みが早まったような印象。読後感は充実したものだった。
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04/02/2009
「ガリレオの苦悩
」(東野圭吾
)読了。
形式は短編集、最初の二つはテレビでやったときのエピソード、半分読んでから思い出すのは記憶力が低下しているせいだろう。
内容的にはあまり深みがなく、「容疑者Xの献身」映画化のタイミングで無理やり出版されたもののように感じられた。同時刊行の長編に期待。
それにしてもさっさと読める。定価と比べると経済効率低いような・・・
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03/29/2009
「治験
」(仙川環
)読了。
医療ネタの小説をいくつか読んでいるが、本書はあえて内容を誤解させる題名となっている。
オチのところで題名とのギャップに不満を感じた。
ハローワークを出てきた30台無職が得体の知れない外国人に職を斡旋される、という成り行きは非現実的で受け入れられなかった。
いかにも胡散臭い話である「ロコ・ロンドン」や「円天」にだまされる連中がいるのだから、世の中には真に受ける連中もいるかもしれない。
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03/23/2009
「エッジ
」(鈴木光司
)読了。
上下巻一気に読みきった。が、展開に無理がありすぎる。一方で中途半端な現実味もあるため、ホラー期待の読者としては消化不良。
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03/08/2009
「感染列島 パンデミック・イブ
」(吉村達也
)読了。
妻夫木聰主演で公開された映画「感染列島」の関連として紹介されている小説。
ストーリーはまったく別物で、「モナリザの涙」という小説を発表した主人公を中心として物語が展開していく。
小説としては地味で謎解きの部分があいまい。妙に講釈が長いのもいただけなかった。
この作者は、確か、ホラー系のはず。
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02/27/2009
「死刑基準
」(加茂隆康
)読了。
最初はちょっとグロかと思ったが、とにかくページをめくらせる迫力があった。いろいろ考えさせられることは多いが、純粋な小説と割り切れば短時間で読み切れる。
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02/20/2009
「エネルギー
」下巻(黒木亮
)読了。
上巻を読んでからだいぶ時間が空いてしまった。デビュー作から読んでいるが、相変わらずの取材量。金融機関が舞台のときは、これって本当?と思うところがいくつかあったが、商社という知らない世界が舞台なので素直に受け入れてしまった。それだけの筆力があるということだろう。
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01/27/2009
「時が滲む朝
」(楊逸
)読了。
天安門事件(ウィキペディア)がモチーフの小説が日本で芥川賞(ウィキペディア)を取った、というのが話題になった。
学生運動で弾圧されて屈折し、結局実業の世界に入り・・・これって安保の時代の日本?
でも中国ではほんの20年前、生命の危機は安保の時代より格段に高い(樺山さんには申し訳ないが・・・)。
図書館で順番待ちしている間に次の芥川賞・直木賞が発表になった。
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12/22/2008
「千里眼 優しい悪魔
」(松岡圭祐
)読了。
上下二分冊だが相変わらずの軽いテンポなのですぐ読める。メフィストコンサルティングの中での足の引っ張り合い、ユーモラスでもあるダビデの行動。勧善懲悪のパターンから完全に外れているがついつい読みきってしまった。
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12/17/2008
「消失 金融腐蝕列島・完結編 第4巻
」(高杉良
)読了。
第一勧銀の総会屋利益供与から始まった本シリーズも、金融庁によるUFJ銀行解体、東京三菱の救済合併で今度こそ本当に終わった(と思う)。
第一作は映画になり、モデルとされた江上剛(ペンネーム、ウィキペディア)は、作家となっただけでなく、テレビのコメンテーターにもなっている。
主人公の竹中は、都銀のあらゆる事件に巻き込まれているわけで、よくやってられるな、と同情せざるを得ないが、シリーズ自体はどうもマンネリ化が過ぎる。とにもかくにも完結してくれてよかった。
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12/12/2008
「凍
」(沢木耕太郎
)読了。
文庫で再刊されたため2年半ぶりに読み直してみた。
夫婦で未踏の山に挑戦し、手足の指、鼻を失いながらもかろうじて生還。戻るなり再び・・・
普通の感覚ではありえないが、本書で読むと自分にも元気が出てくる、
山登りでなくても充分臨場感を感じられ、読み進めるほどに引き込まれていくスピーディーな展開。途中でやめることができなかった。
前に読んだことがあると気がついたときには50ページほど読み進んでいた。
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11/27/2008
「隠蔽指令
」(江上剛
)読了。
金融業界が舞台だがサラリーマンすべてに当てはまるテーマだと思う。
理不尽な上司と責任回避しか考えていない多くの同僚たち。外では浮気していて、家庭は崩壊寸前。江上剛の小説はパターンが決まってきたような気がする。
高杉良の跡目を狙っているかのような展開だった。
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11/21/2008
「ダイイング・アイ
」(東野圭吾
)読了。
初出は10年ほど前らしい。交通事故で死んだ女性の断末魔の瞳が起こした不幸な事件。あえて読者に誤解させようとする作者の罠にはまってしまった。
論理的に説明できないものはない、という最近の作品群とは対極のカラー。
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11/16/2008
「エネルギー
」(黒木亮
)、とりあえず上巻だけ読了。
今までの作品は国際金融、しかもバンカーの立場からのものが中心。本書はプロジェクトを進める商社マンが主役(たぶん・・・)。
返却期限が来たため、上巻が読み終わったところでやむなく返却。
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10/23/2008
「東京島
」(桐野夏生
)読了・・・できず放置。
「東京島」と名づけた無人島に流れ着いた主人公の女一人と男たち。
エログロな訳ではないが、どうも気が滅入る。身になりそうもないまま、50ページで挫折。
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10/10/2008
「ジェミニの方舟
」(高嶋哲夫
)読了。
近著「M8」に続き、再び都心に天災がやってくる。今回は大型台風が合体し超大型台風として上陸、荒川・隅田川が決壊の危機に。
今年はまだ本州に台風が上陸していないとニュースに出ていた。たかが台風、されど台風、という警句ではあるが、あくまで現実味のあるカタストロフィ小説として読み終えた。
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10/04/2008
「特命
」(麻生幾
)読了。
第一作から読んでいるが、相変わらずエスピオナージ小説の本流を行っているとは思う。
感情移入しやすい人物を主人公に据え、サラリーマン的な役割分担であちこち嗅ぎまわり、あげく余計なことに気づいてしまい、途中からは暴走しだして・・・
背景となっている洞爺湖サミットは終了、主催した総理も早々と退任してしまった。官僚の立場からすれば関係ないし、エンタ小説とすればどうでもいいのかもしれないが・・・
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09/08/2008
証し
(矢口敦子
)読了。
アメリカで売買された日本人の卵子。育った「恵哉」が殺人を犯した直後に自殺。
生物学上の母が育ての母(実際には受精卵を胎内で育て出産もしているので「育て」ではないが・・・)に接触し事件の真相を解明しようとする。
単なる親バカの話だが、不気味でもある。
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08/26/2008
虚夢
(薬丸岳
)読了。
通り魔と心神喪失をテーマに被害者家族の事件後を描いている。途中からの展開は期待通り。さすが江戸川乱歩賞受賞作家。
過去に何があったのかを期待させつつ、時間をさかのぼっていく手法なので一気に読める。
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08/22/2008
ジーン・ワルツ
(海堂尊
)読了。
「チームバチスタの栄光」が映画化・文庫化、いずれは地上波で放送・・・出世頭。
相変わらず軽妙な文体で飽きさせない。問題提起している内容は最近の産科医療にたいする痛烈な皮肉。
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08/10/2008
「マノンの肉体
」(辻原登
)読了。収録されている3作品の内、表題作だけ読んだ。
18世紀の小説「マノン・レスコー(ウィキペディア)」、正しくは「騎士デ・グリューとマノン・レスコーの物語」、膠原病(ウィキペディア)が発病した主人公、地元で起きた昔の殺人(?)事件。
病気になってしまい目が不自由になり、娘に読んでもらった「マノン・レスコー」。小説の主人公に関する肉体描写がない、という疑問から物語は始まったが、最後は唐突に終わったような気がする。
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08/09/2008
内部告発者
(滝沢隆一郎
)読了。
2004年初版のダイヤモンド経済小説大賞(ウィキペディア)受賞作の文庫化。
いまは城山三郎経済小説大賞と改称された。
このレベルが大賞になる賞だから長く続かなかったのか・・・展開もオチもそこそこだった。
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08/06/2008
「ファイアー・フライ
」(高嶋哲夫
)読了。
ファイアフライとは蛍のこと(ウィキペディア)。物語の中で象徴的な場面に登場する。筆者は映画化もされた「ミッドナイトイーグル」の原作者。確か、元は原発の研究員。
最初は単なる誘拐を中心にすえたコンゲーム。途中から様相が変わり事件の背景が明らかになっていく。厚さの割りにページ数もあり、内容も二転三転して飽きさせない。
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08/04/2008
「麻酔科医
」(江川晴
)読了。
新人麻酔科医(♂)の葛藤と成長。
「麻酔科」そのものになじみはなかったが、彼らがいなければ外科内科とも機能しないということはわかった。テーマ・ストーリーとも重いが、「医療物」ではなく「新人サラリーマン奮闘記」と思えばちょうどいい文体の軽さだった。
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07/26/2008
「生命徴候(バイタルサイン)あり
」(久間十義
)読了。
医療ミスの責任を取らされた麻酔医がアメリカで奨学金を得つつ私生児を育て、日本に凱旋するがITバブルに翻弄される(あとはネタバレ)。波乱万丈だがストーリーに破綻はなく、まあ出来過ぎの嫌いはあるものの、基本は硬派で読みごたえ充分。
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07/07/2008
「マネーロード
」(二郎遊真
)読了。
2008年、第39回メフィスト賞(ウィキペディア)受賞作。幕間のせりふは余計に思えたが、ありえないストーリーでありながら引き込まれた。大体3時間で読み終わる。2時間ドラマ向きの話。
ペンネームの由来は?と思ったがさすがにウィキにも記載はなかった(2008/7現在)
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06/19/2008
「TOKAGE
」(今野敏
)読了。
大手銀行の行員が3人一度に誘拐されて身代金が10億円。三日以内に振り込めと脅迫される。
官僚的な警察組織の管理官、輪をかけて嫌われ者の銀行の役員。すべて超越する遊軍的な主役級の人物。ストーリは途中でネタバレの気味あり、消化不良。
それにしても銀行がすべて悪人、という構成も10年以上続いており、そろそろやめたらどうかと思う(NHKで「監査法人」というドラマをやっているが、これも銀行が裏で糸を引いているという話、らしい)
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06/18/2008
「悪人
」(吉田修一
)読了。
誰が悪人なのか最後まで分からない話だった。底辺、とは言いすぎだが、携帯の出会い系以外に出会いのすべがない人々が転落していく姿しか見えない。
吉田修一の作品は読んだことがなかったが、一気に読ませる力はすばらしい。
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06/11/2008
「千里眼 シンガポール・フライヤー
」(松岡圭祐
)読了。
とにもかくにもまとめて上下巻一気に読めた。
まだ行われていないシンガポールでのF-1レース、執筆当時では完成していなかった大観覧車・・・タイムリーな話題が盛り込まれているのは良く分かるが・・・
無敵になってしまった岬美由紀(ウィキペディア)を使い続けるにはこのくらいトラウマティックに貶めなくてはならないのか、と不満大。
副題のシンガポール・フライヤーについてはウィキペディア参照。
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06/03/2008
「田村はまだか
」(朝倉かすみ
)読了。
同窓会に遅れてくる(はず)の「田村」をダシに回想がなされていく。
軽妙な文体ですっきりと心に入ってきた。二話目以降は時間切れ。
読めなかったが、そのほうが良かったかもしれない。
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05/26/2008
「極秘資金
」(長岡哲生
)読了。
上場企業の部長がリストラ→自殺の責任を取らされ未知の世界へ・・・
周りが全員グルで役者だったらこんなこともあるかも・・・
まさか自分がだまされることはないと思うが、とても不気味な話。
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05/22/2008
「消失 第3巻
」(高杉良
)読了。
「金融腐蝕列島 完結編」と銘打って全四巻完結の予定。東京三菱によるUFJの救済合併までが描かれるのだろうか。
第3巻では増資の必要性を理解しないトップ、老害といわれつつも対抗勢力として役に立ちそうな元頭取。第3巻でも検査忌避から崩壊、には至らなかった。
でも最後は主人公の活躍で銀行は助かっちゃうんだろうな、現実とは違って・・・
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05/21/2008
「償い
」(矢口敦子
)読了。
これほどの読後の満足感は久々。ありえないような偶然の出会いもなく、緻密な展開が続き、どんでん返しも充分。
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05/17/2008
「追伸
」(真保裕一
)読了。
すべて手紙で構成されているのは宮本輝の名作「錦繡」を思い出した。
あれは別れた二人の話だったと記憶している。これは別れるかもしれない二人の話。その中に祖父母の手紙のやり取りが入れ子になっている。
なかなか凝っているところがいかにも作者らしい。
個人的には昔の「小役人」シリーズの方が好きだが・・・
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05/06/2008
「ティファニーで朝食を
」(トルーマン・カポーティ
)読了。
村上春樹は映画のオードリー・ヘップバーン(ウィキペディア)のイメージが定着するのを嫌っている。
確かに、この本を読む限りイメージが重ならない。
表紙にティファニー(ウィキペディア)・ブルーが使われている。以前読んだサマンサタバサ(ウィキペディア)の社長の本と一緒。
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05/05/2008
「裁判員法廷
」(芦辺拓
)読了。
裁判員制度の紹介としては役立つかもしれないが、小説としてはきわめて退屈。
何が気に入らないというわけでもないのだが、途中で投げ出したくなった。
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04/22/2008
「我、弁明せず。
」(江上剛
)読了。
第一勧銀出身の著者が三井のトップから日銀総裁、大蔵大臣になった池田成彬の人生を描く。
求められてさまざまな立場を任され、そのせいで人から恨まれ一歩間違えば殺されかける。波乱万丈と一言で括るにはスケールが違う。
本名はシゲアキだが本書ではなぜか通称名のセイヒンで通している。ファーストネームを音読みしてニックネームにするのはよくある。
目次
第1章 昭和金融恐慌
第2章 疾風怒涛
第3章 銀行員へ
第4章 出世街道
第5章 三井銀行トップへ
第6章 ドル買い事件
第7章 血盟団事件
第8章 財閥の転向
第9章 波乱の幕開け
第10章 蔵相兼商工相
第11章 戦争前夜
第12章 終戦
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04/10/2008
「日本列島放棄
」(新井克昌
)読了。
想定外の規模の巨大地震で各地の原発から放射能が流出、台風も来襲して被害を拡大。
北海道・沖縄を除いて日本列島から退避しなくてはならなくなる。難民化した日本人たちの姿ではなく、訳あって本州に残った主人公を中心に描いている。
映画っぽい構成には引き込まれたが、展開には若干無理があるというのが率直な感想。
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03/19/2008
「秋の牢獄
」(恒川光太郎
)読了。
日本ホラー大賞を受賞した「夜市」は、独特な、くすんだイメージがあった。本書の表題作も似たテイスト。前作があまりに良かったので、大して期待せずに読み始めたのだがあっという間に読了。
個人的には三話目だけ色合いが違い、余分な感じがした。
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03/18/2008
「ブラックペアン1988
」(海堂尊
)読了。
あいかわらず軽妙な文章。
時代的にはチームバチスタより20年近く前。グチ外来、田口氏が学部生で参加するなど面々が登場。
個人的には研修医のキーワードで最近ハマっている"Gray's Anatomy"とつながる。
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03/16/2008
「夜明けの街で
」(東野圭吾
)読了。
不倫*0.7+(殺人事件+時効の壁)*0.3、といったところで、個人的には謎解きは重きを置かなかった。
フツーの生活に刺激が欲しい中年サラリーマンに、謎多い派遣社員との不倫、突然現れる刑事。非日常を経験するのは小説の中だけで充分という読者に受けるのだろう。
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03/08/2008
「エクサバイト
」(服部真澄
)読了。
以前は硬派な作風。「龍の契り」や「鷲の驕り」など、過去の作品はとてもリアルでスピード感があった。久々に読んで、とても同一とは思えなかった。
中身は近未来小説。プライバシー過保護への警鐘みたいなもの。一応どんでん返しはあり。
なせかamazonに新品価格がなかった、早くも絶版?
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02/25/2008
「消失 第2巻
」(高杉良
)読了。
「金融腐蝕列島 完結編」と銘打って全四巻完結の予定。東京三菱によるUFJの救済合併までが描かれるのだろうか。
第2巻では金融庁の特別検査、合併相手の東海銀行に対するパージともいえる仕打ちが描かれている。第3巻では検査忌避から崩壊、の線でいくのだろうか。
でも最後は主人公の活躍で銀行は助かっちゃうんだろうな、現実とは違って・・・
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02/15/2008
「クローズド・ノート
」(雫井脩介
)読了。
しばらく前に映画になり、舞台挨拶ばかり話題になった作品。
文具店でバイトする大学生がアパートで発見した日記を読んでいく。平行して実生活にもタイミングよくイベントが起きていき、最後の結論は・・・
前に住んでいた人の忘れ物の日記を読む罪悪感はこの際無視、持ち主を探して返そうとしない性格の破綻も無視しないと小説自体が成り立たない。
できすぎの話で、謎解きはある程度予想ができていたとはいえ、最後の数十ページは泣ける展開でした。
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02/05/2008
「ビット・トレーダー
」(樹林伸
)読了。
よくある業界専門知識をひけらかす類の小説とは大きく異なる。結末を明かすと面白みは半減するが、意外な展開がいくつもあり一気に読めてしまう。
知らない名前だったが、別な名前で漫画の原作を多く手がけているということを後で知った。
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01/29/2008
「沈底魚
」(曽根圭介
)読了。
「沈底魚」とはいわゆる「スリーパー」のこと。密偵であることはまったく出さずに普通に生活しているが、指示を受けると突然諜報活動を行うスパイ。
誰が沈底魚なのか、あるいはそもそもがディスインフォメーション=欺瞞=であり存在しないのか・・・お互いが不信感を持って探り合う公安ミステリー。 さすが江戸川乱歩賞(ウィキペディア)受賞作
。
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01/21/2008
「望みは何と訊かれたら
」(小池真理子
)読了。
70年代前半の学生運動・過激派の時代の回想を中心とした小説。小池真理子の小説はこの時代背景を回想する50歳代が中心になることが多い。とある事情で過去を思い出してしまう、という設定はよく使われている。
読者はやはり50歳前後なのだろうか。
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12/26/2007
「カシオペアの丘で
」(重松清
)読了。
突然がんを告知され余命いくばくもないと伝えられる40台男性。映画化もされた秋元康の「象の背中」と設定は似ているが、こちらはなんとも純粋。
無理してまとめれば、小さいころに離れ離れになった幼なじみとの再会の話。
上下巻あるにもかかわらず一気に読みきってしまった。
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12/24/2007
「プロジェクトコード
」(岩崎日出俊
)読了。
ユルすぎる展開、中途半端なスチュワーデスとの出会い・・・
投資銀行という世界を垣間見たければ別だが、同業者が読む本ではない。
幸田真音もヒドいがこれほどではない。
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12/22/2007
「貸し込み
」(黒木亮)読了。
上下二冊の割には内容が薄い。「トップレフト」、「アジアの隼」といった著作があるが、米国一辺倒でなく英国っぽいところが好きだったのだが・・・
本書はいまさらながらのバブル期のムチャクチャな銀行融資に対して債務者が裁判を起こす。投資銀行に転職した主人公が巻き込まれて、自身の濡れ衣を晴らす目的もあり反証していくのが大筋。一方で被告側銀行は旧UFJ銀行破綻のストーリーどおりに火が点いていく。
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12/18/2007
「エスピオナージ
」(麻生幾
)読了。
「宣戦布告」が映画化された著者が得意とする諜報もの。警視庁外事の刑事と旧ソ連KGBの血を引くSRVが日本で育てた男女の攻防。相手に気づかれた時点で終わりという秘匿作業がテンポよく描かれており、結末にはそれなりの感心。
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12/10/2007
「第四の闇
」(香納諒一
)読了。
インターネット心中で妻を失い、ネット古本屋を営む主人公。一人称で話が進んで行く。最初は前提がわかりにくかったが途中からは意外な展開が続き最後まで一気に読んでしまった。
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12/07/2007
「犯人に告ぐ
」(雫井脩介
)読了。
しばらく前の大藪春彦賞受賞作。映画化の話を聞き原作を読んでみた。
主人公巻島警視と誘拐犯人との駆け引き。テレビで犯人に呼びかける手法は現実離れしているが緊迫感があり、久々に重い警察小説を読んだ。あらすじ・映画の概要はウィキペディアにある。
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12/06/2007
「TOKYO YEAR ZERO
」(デイヴィッド ピース
)読了。
最初はとっつきにくい文体だったが、リズムを掴むと心地よくなってきた。途中何度もあるリフレインが独特で幻想的。ゴシック体?単なる太字?を多用しているのも読みやすかった。
当初の構成は昔の探偵小説というのであろうが、連続殺人鬼を追う刑事という図式は徐々に崩れていき、最後まで行くとまったく違う形が見えてくる。
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12/05/2007
「水上のパッサカリア
」(海野碧
)読了。
緩慢なストーリー展開だったが、読後感は良。「始末屋」とか不穏な言葉が出る割には緊迫感は少なかった。
小市民を装った元傭兵がパートナーの死をきっかけに生活にを捨て復讐に走る、というのは大藪春彦あたりのお家芸だが、本書はまったく泥臭さがない。
ちなみに筆者の名前は「ミドリ」と書いて「アオ」と読むのだそうだ。
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11/25/2007
「退職刑事
」(永瀬隼介
)読了。
退職した刑事や退職直前の刑事・・・さまざまな刑事を描く中編連作集。表題作とその次まで読んだが、澱んだ気分になり中断。午前中や休日に読むものではない。
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11/23/2007
「千里眼美由紀の正体
」(松岡圭祐
)読了。
角川文庫に舞台を移してから7作目、初の二分冊。岬美由紀の、暴走ともいえる今までの活躍の裏にある過去が明かされる(?)。
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11/20/2007
「黒帯
」(飯田譲治
、梓河人
)読了。
ナイトヘッド、アナザヘブンの原作者にして、テレビドラマの脚本家でもある著者の新作。
師匠が急死し道場を離れる三人三様の兄弟弟子。キャラの設定がどうも北斗の拳とダブる。
映画の原作だとは知らなかった。
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11/15/2007
「挑戦 巨大外資
」(高杉良
)読了。
上下巻あわせて700ページ以上あったが、すぐ読み終わった。ストーリーに引き込まれて、ということではなく、あまりに単純だったため・・・
製薬業界が中心のようだが業界特有の背景もなく、どんな業界でも同じ話が作れる。単なる社内派閥のゴタゴタを外資系会社に当てはめただけのもの。
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10/28/2007
「守護天使
」(上村佑
)読了。
第2回「日本ラブストーリー大賞」大賞受賞作品、らしい。「このミス」(ウィキペディア)みたいにメジャーではないし、何の大賞かは知らなかったが面白かった。
50歳の冴えない中年が電車に乗り合わせる女子高生に恋をし・・・。
選考委員は絶賛しているが、高校生が読んだらどう感じるのだろうか。
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10/27/2007
「木洩れ日に泳ぐ魚
」(恩田陸
)読了。
別れる前の二人が部屋の中で過去を回想していく物語。設定が徐々に明かされていき、最後は・・・
恩田陸の小説は文章がフワフワというかホノボノというか、ドロドロの内容(のはず)なのに尾を引かない。
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10/26/2007
「交渉人
」(五十嵐貴久
)読了。
結構ついていくのが大変だった。
不倫の噂から所轄に飛ばされたキャリアの女性。紆余曲折があり、交渉現場の責任者にされ・・・すべてを教科書どおりに収集した末のドンデン返し。
「交渉人」は辞書になく、公証人(ウィキペディア)に変換された、平時であれば重要な役職ではあるが・・・
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10/18/2007
「予知夢
」(東野圭吾
)読了。
フジテレビ新番組「ガリレオ」の原作「探偵ガリレオ」の続編連作集。娘の寝室に忍び込んだ男をライフルで射殺した母親。男の周りには小さいころから娘の名前が・・・娘の生まれる前から娘の名前が・・・
テレビの主演福山雅治は原作とは違和感あり。といってテレビの豪華主演共演陣には脱帽。原作も面白いがこれだけタレントを集めれば充分なドラマはできる。
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10/13/2007
「千里眼堕天使のメモリー
」(松岡圭祐
)読了。
ハローワークで仕事を探す30過ぎのオタクと得体の知れない自己中心の女。
岬美由紀の活躍は相変わらずだが、版元が角川書店になってから中身が軽過ぎる。
過去のシリーズのファンにはついていけなくなりつつある。
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10/08/2007
「ひとり日和
」(青山七恵
)読了。
2006年の芥川賞(ウィキペディア)受賞作。遠縁のおばあさんと同居(居候?)することになった若い女性の一年間。恋があり仕事があり、同居しているおばあさんにも恋があり・・・
ゆったり休日の午後に読みたい本。
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10/01/2007
「象の背中
」(秋元康
)読了。
余命半年を告げられたサラリーマンが、自分の遺書代わりに過去関わった人々を訪れていく。役所広司(ウィキペディア)、今井美樹(ウィキペディア)で映画化(ウィキペディア)されるというので読んでみた
男性読者には受け入れられても女性にはご都合主義に映るのではないかと思う。
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09/25/2007
「手紙
」(東野圭吾
)読了。
映画化の際に沢尻エリカ(ウィキペディア)が出演しているという広告を見て図書館で予約。待っている間にDVDまで出てしまった。
作者の作品はいくつか読んできたが、なかなか泣ける話だった。身内に犯罪者を持ってしまった主人公の不幸が淡々と描かれている。
山田孝之が不幸な主人公の役どころだが、個人的にはヒネた性格が見えすぎて好きになれない。
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09/21/2007
「6時間後に君は死ぬ
」(高野和明
)読了。
未来予知できる主人公の連作短編集・・・らしい。
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09/15/2007
「数学的にありえない
」(アダム・ファウアー
)読了。
第1回世界スリラー作家クラブ新人賞受賞作、という触れ込み。この賞ってどの程度の権威に育っていくんだろう?少なくとも現時点で和文のサイトには引っかからなかった(本書関連を除いて)。
中身は、特殊な能力をもつ主人公と組織のおっかけっこ。その能力は下巻まで読まないとはっきりしてこない。「ラプラスの魔」(ウィキペディア)が後半のテーマ。
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09/05/2007
「ジェネラル・ルージュの凱旋
」(海堂尊
)読了。
「このミス」受賞の「チーム・バチスタの栄光」から続く田口"愚痴"シリーズ第三弾。
前半は冗長だったが後半はテンポに乗せられてサクサク読み進めた。題名はやや大上段だが、期待を裏切らぬ展開だった。
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08/28/2007
「消失
-金融腐蝕列島
完結編1」(高杉良
)読了。
いわゆる金融危機以前に始まった銀行シリーズの最新かつ最終編。
第一勧銀総会屋問題からみずほ誕生、三和が割り込んだ結果あさひが抜けたUFJ誕生。ここまでが前作で、本書はおそらくUFJの「消失」。
本編から「呪縛」、「再生」、「混沌」ときて最後は「消失」では主人公も立つ瀬がない(最終巻まで出版されていないので結末はわからないが・・・)。現実世界では「再生」させた主人公は退職し、今はコメンテーターとなっているのに・・・本シリーズでは、三和銀行に転職して合併のゴタゴタに巻き込まれ支店に飛ばされた上に会社が吸収される(予感がする)。
第一巻を読んだ限りでは、やや時代錯誤気味。これから進むにつれて現実の時間に近づくといいのだが・・・
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08/15/2007
「千里眼の教室
」(松岡圭祐
)読了。
とある地方都市の公立高校が日本からの独立を宣言。学校の公共料金を自分たちで払い、食料品も自費で調達、模擬試験でも上位の成績をとるなど大人たちを翻弄。シリーズの中心にあった心理学的要素は生徒たちの変貌の原因くらいで、あとは雑学のオンパレード。
隔月で新刊が出ておりつい惰性で読んでしまうが、主人公岬美由紀のキャラが大きく変わってしまい残念。
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08/11/2007
「バブルへGO!!
」(君塚良一, 泡江剛
)読了。
遅ればせながら、図書館の順番が来たので読んでみた。1980年代に会社員生活をしていて、ホイチョイプロダクションや気まぐれコンセプトになじみのある人にはお勧め。荒唐無稽だが古きよき時代を堪能できる。阿部寛、薬師丸ひろ子、配役は絶妙。
映画のノベライズで一時間あれば読み終わる。DVDをレンタルするより時間もコストも節約できる。
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08/03/2007
「狂宴の果て
」(江上剛
)読了。
幼少期を同じ田舎で過ごして東京に出てきて再会、紆余曲折を経て、最後は道を踏み外してしまう。
書き尽くされたストーリーを無理やり金融関連の話に収束しようとする努力は認めるが食傷気味。ちなみに本作には日本興業銀行、東洋信用金庫(?)を巻き込んだ預金証書偽造事件がヒントかと。
共感できたのは、犯罪に加担(あるいは首謀)した人間が、第三者に摘発されて楽になることを切望している、という点。周りにいるのは、不正に気がついているのに波及を恐れて(あるいは不正の利益を享受して)いるために気がつかぬ振りをしている人間ばかりではないか。
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07/27/2007
「バイアウト-企業買収
」(幸田真音
)読了。
外資系投資銀行の業務に興味があれば読んでもよいのかもしれないが、ストーリーは全くのママゴト。登場人物のキャラが余りに幼く、一応用意されているお約束のどんでん返しも途中で予想できる範囲。
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06/26/2007
「陪審法廷
」(楡周平
)読了。
裁判員制度導入前にと思って読んだ。父の米国赴任に同行し、隣人を射殺した高校生。米国の陪審制に基づいて話は展開していくが、法制度も違い、国民性も違う・・・。
日本に裁判員制度が本当に必要なのか?裁判官の浮世離れを軌道修正するには必要な制度なのかもしれないが、裁判員として選任される国民の意識とのずれは当分埋まらないと思う。
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06/23/2007
「町長選挙
」(奥田英朗
)読了。
中篇集の表題作だけ読んだ。伊良部という医者がでてくる「空中ブランコ」から続くシリーズ第三作。
可も不可もないが軽すぎる。こんな作風だったのか・・・
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06/21/2007
「使命と魂のリミット
」(東野圭吾
)読了。
研修医。研修医の父を執刀した指導教授。指導教授と再婚を考えている研修医の母・・・
あとはネタばれになるが、主要人物はすべてつながっている。
あまりに狭い世界で人がつながっているのは現実世界ではムリがあるとは思うが、東野の小説では許せる。
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06/20/2007
「失われた町
」(三崎亜紀
)読了。
本屋大賞第九位・・・?これが・・・?というのが正直な感想。
アマゾンの評価は両極端、個人的には途中で投げ出したくなるような内容、最後も満足はできず。
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06/18/2007
「千里眼ミッドタウンタワーの迷宮
」(松岡圭祐
)読了。
角川文庫に舞台を移して隔月刊行中。旧シリーズに比べて軽すぎるきらいはあるが、吹っ切れたかのように活劇っぽさが強くなってきた。
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06/13/2007
「ブレイクスルー・トライアル
」(伊園旬
)読了。
第5回『このミステリーがすごい!』大賞(ウィキペディア) 大賞受賞作。
原題は「トライアル&エラー」。選択肢のないRPGゲームソフトのようなもの。いわゆるコンゲーム。途中で登場人物の過去がだんだん明かされていく。ありがち・・・
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伊園 旬
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06/11/2007
「ウルトラ・ダラー
」(手嶋龍一
)読了。
元NHKワシントン支局長にしてヅラのうわさの絶えない手嶋龍一(ウィキペディア)の小説。さすがに海外駐在が長く、政治に関わってきただけに説得力がある。スーパーK、スーパーXが取りざたされて久しいが、鑑別機メーカー自体が巻き込まれるというのは行き過ぎでは・・・小説としては楽しめた。
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06/09/2007
北京炎上
(水木楊
)読了。
筆者得意の近未来シミュレーション。北京オリンピック・上海万博後に起こる天安門事件の再現。(リンクはウィキペディア)
現地化しかけている日本人ジャーナリストを主人公に、共産主義の崩壊、それを裏で操る老獪な政治家?を描く。米国や日本があからさまには登場せず、説得力のある内容だった。但し、小説は小説、本書が設定している時期よりも前倒しで、しかも穏便に民主化は進まざるを得ないと思う。
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05/26/2007
最愛
(真保裕一
)読了。
初期の「小役人」シリーズから愛読しているが、最近は作風が変わってしまったため以前ほど感情移入できない。
18年ぶりに再会した姉は意識不明、原因を見つけるために姉の過去をさかのぼる弟・・・
登場人物の設定があまりに現実離れしていて、失望。昔の作風の方が良かったのに・・・
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05/25/2007
片眼の猿
(道尾秀介
)読了。
特殊な能力を持つ私立探偵の物語。伏線がありすぎて、最後にすべて種明かし・・・
やや消化不良でもたれ気味。「片眼の猿」の意味はそれなりに奥深い。
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05/24/2007
ミハスの落日
(貫井徳郎
)読了。
外国の都市をモチーフにした短編集。
舞台になっているのは、ミハス・ストックホルム・サンフランシスコ・ジャカルタ・カイロ。あくまで短編で、それぞれの都市が連続性を持つわけではない。ストーリーに目新しさがないのでミステリーとしての期待はできない。
一番知名度の低いミハス=mijas(wikipedia)を表題にしたのはとりあえず成功している。
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05/23/2007
螺鈿迷宮
(海堂尊
)読了。
「チームバチスタの栄光」以来の登場人物・背景設定使いまわし。前二作が引き合いに出されるので順番に読んだほうが良い。まあ、チームバチスタは出世作なのでまずはこれを読むのだろうが・・・
話の中身は結構面白く一日で読んでしまった。前二作よりもストーリーが前面に出ている気がした。
ちなみに螺鈿は「らでん」と読み、PCでちゃんと変換されるし、ウィキペディアにも解説があった。
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05/11/2007
ポル・ポトの掌
(三輪太郎
)読了。
「ぼく」を罫線分析の世界に引き込んだ古い友人の消息をたどりカンボジア(ウィキペディア)に向かい、森の中でポル・ポト(ウィキペディア)と会話を持つ。自国民の1/3を虐殺したポル・ポトとの問答には自然に引き込まれて行った。途中の経緯がやや物足りなかったが、なかなかの力作。第一回日経小説大賞佳作。
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05/09/2007
地下鉄(メトロ)に乗って
(浅田次郎
)読了。
最近映画化された10年以上前の作品。複雑な家庭事情を持つ三人兄弟の次男が、地下鉄を通じて過去にタイムスリップ。疎んじていた父親の若い姿と接触する・・・
鉄道員(ぽっぽや)、椿山課長の七日間・・・本作。
映画化しやすいのか万人受けしそうなのか、原作よりも映画のほうが先に目に入る。
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05/01/2007
名もなき毒
(宮部みゆき
)読了。
久々に硬い(?)小説を読んだ。全498ページで読み応えあり。さすが幻冬舎、ハズれがない。並行するいくつかの出来事が「毒」に収束していくところはいかにも宮部みゆきらしい。
但しあくまでも物語であり、推理小説のような造りを期待してはいけない。
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04/21/2007
ワイルド・ソウル
下巻(垣根涼介
)読了。
戦後の棄民政策といわれるブラジル移民の復讐。下巻はいよいよ具体的な行動が始まる。筆者の作品は初めてだが、スピード感ある文体は独特。文庫500ページ弱を一日で読んでしまった。さすが幻冬社。
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04/19/2007
千里眼の水晶体
(松岡圭祐
)読了。
岬美由紀の新シリーズ第三作。友人を助けるために日本中(だけでなくハワイまで)を飛び回る。ストレス解消のための娯楽作としては必要十分。
筆者公式サイトもエンタメ重視。
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04/14/2007
千里眼ファントム・クォーター
(松岡圭祐
)読了。
昨日に続き三冊同時刊行の二冊目。
おそらくは賛否両論。派手な(現実離れした?)舞台は控えめで、心の内面を重視。千里眼の能力を表情筋を観察する動体視力と結び付けている。
映画化はますます難しい・・・
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04/13/2007
千里眼 The Start
(松岡圭祐
)読了。
過去12作とは一線を画している。作者自ら過去の理論の修正を図っており好感。
大仕掛けなドタバタは抑え目にしてとっつきやすくなった。
この値段ではあるが、三冊同時刊行ではちょっとした臨時出費。
・・・の割にはあっさり読み込めてしまった。次回作に期待。
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04/04/2007
涙そうそう
(吉田紀子
吉田雄生
)読了。
妻夫木聡・長澤まさみの映画のノベライズ。二人をイメージしながら読めたのでそれなりに楽しめた。映画を観た人には物足りないと思う。
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04/02/2007
ワイルドソウル
(垣根涼介
)上巻読了。
幻冬舎創立9周年記念としてハードカバーで出版されていたものの文庫分冊版。
政府の棄民政策に関する記事の中で引用されていたので読み始めた。
スピード感があって一気に読み終えてしまった。
上巻は、日本政府に騙されてアマゾンに移住した主人公が、日本政府への復讐を誓い、紆余曲折を経て日本に戻ってくるところまで。何をするのかは下巻のお楽しみ・・・・
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03/27/2007
Kの日々
(大沢在昌
)読了。
3年前のやくざの組長誘拐、身代金の行方を巡って元刑事の探偵「木(モク)」が実態を解明して行く。タイトルの「K」は、直後に殺された犯人の一人である中国人の恋人の名。
疲れず読めたが、それまでの内容。
やはり大沢在昌は「新宿鮫
」・・・最近は老成してしまっているが・・・だと思う。
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03/24/2007
ダナエ
(藤原伊織
)読了。
レンブラント(ウィキペディア)の絵「ダナエ(グーグル/イメージ)」をモチーフに過去を後悔し続ける男を描く表題作、を含む中篇集。氏ならのキャラ設定ではあるが、途中で先が読めてしまった。
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02/26/2007
ナイチンゲールの沈黙
(海堂尊
)読了。
宝島社(ウィキペディア)第四回「このミステリーがすごい」大賞受賞者の受賞作続編。
独特のキャラが立っているので勢いよく読めたが、ストーリーは散漫。前作との落差大。
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02/22/2007
彼女がその名を知らない鳥たち
(沼田まほかる
)読了。
確か前作は某出版社のホラー大賞受賞。本作はホラーでもサスペンスでもなく、なんとも重苦しい恋愛小説(?確かに謎解きっぽい部分、不気味な登場人物は登場してはいるけど・・・)。
別れた男に未練を残しつつ、冴えない男と一緒に暮らし、デパートの売り場の男性と関係を持つ主人公「十和子」。些細なことから8年前の出来事がよみがえってくる。
ひたすら冷淡な観察描写で、読みながら心が乾いて行くような小説。
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02/19/2007
ラストワンマイル
(楡周平
)読了。
郵政の攻勢によりコンビニ窓口を失い、大口先からは値下げを求められる大手運送会社の営業マン達が独自のオンラインショッピングモールで大逆転を図る。
最近はビジネス小説に傾いているが、初期作品Cの福音のような作品をもう一度書いてほしい。
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02/18/2007
腐蝕生保
(高杉良
)読了。
高杉良お約束の実名ギリギリ小説。ではあるが、話の展開、主人公のキャラはあまりにステレオタイプ。生保業界の裏話を期待していたが、独裁を引くトップと周りの太鼓持ち、それに反発する主人公と彼を取り巻く女性達。やたらと辞表をちらつかせるような行動にはまったく共感を持てなかった。
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02/15/2007
悪夢探偵
(塚本晋也
)
この作家はまったく知らなかったが、自作の映画「悪夢探偵」(松田龍平、hitomi)のノベライズをしたとFMラジオで語っていた。他人の夢の中に入っていく特異な能力を持った主人公が妙に頼りなげで切なかった。
「探偵」というネーミングはいかがなものかと思うが・・・
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02/06/2007
DEATH NOTE
アナザーノート ロサンゼルスBB連続殺人事件
(小畑健
/西尾維新
)読了。
連載はとっくに完結し、実写映画も前後編が公開され、継続中は深夜枠のアニメのみとなったデスノート(ウィキペディア)。
本作は本編の中で少しだけ触れられていた過去の事件を膨らまして、ノベライズ。最後には作者の仕掛けが明らかになり満足。ついつい一日で読み終えてしまった。
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01/20/2007
二重誘拐
(井上一馬
)読了。
著者はもともと翻訳者。本作は初の書き下ろし小説ということで手に取ってみた。
本格ミステリーというにはあっさりしすぎているが、ストーリーの展開はなかなか意表をついていて一気に読んでしまった。所要時間約二時間、読後感はやや重い、といった印象。
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01/13/2007
狼花 新宿鮫 XI
(大沢在昌
)読了。
新宿鮫もこれで9作目。著者の作品は本シリーズ以外はほとんど読まないが「新宿鮫」( Wikipedia )だけは欠かさず読んでいる。一作目から16年、いくつかは映画化もされている(真田広之 Wikipedia 、舘ひろし Wikipedia )。
本作は過去因縁の人物が複数出てくるが、エンディングは唐突。どう次回作につなげるのかひとごとながら心配になった。
ストーリーは期待以上、主人公鮫島の灰汁が抜けすぎの感はあり・・・
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01/11/2007
シャドウ
(道尾秀介
)読了。
著者は、第5回ホラーサスペンス大賞特別賞、第6回本格ミステリ大賞候補、第59回日本推理作家協会賞候補、と紹介にあったが、予備知識なく読み始めて得をした気分になれた。
章ごとに主役が入れ替わり視点を替える手法はありきたりだが、淡々とわかりやすく、時に読み手をあえて誤解させる描き方に引き込まれ一気に読みきってしまった。
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01/07/2007
昏睡 かくされた癌
(霧村悠康
)読了。
前作の「摘出 つくられた癌」で第22回新風舎出版賞フィクション部門最優秀賞を受賞。
知らない社名だったが、調べたら自費出版中心の出版社だった。ストーリーはやや浅薄な感じがしたが、現役医師らしい問題意識の高い内容で十分面白かった
週刊朝日にも紹介記事あり(ここ)。

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01/03/2007
その日のまえに
(重松清
)読了。
短編集だと思って表題作を最初に読んでしまった。次の題名が「その日」、「その日のあとで」。実はすべてがつながっている(らしい)。いまさら戻れず、3話だけ読んで図書館に返却。
目次
ひこうき雲
朝日のあたる家
潮騒
ヒア・カムズ・ザ・サン
その日のまえに
その日
その日のあとで
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12/31/2006
人民解放軍が沖縄を攻める日
(柘植久慶
)読了。
タイトルにつられて手にしたが、内容は荒唐無稽。
北京オリンピック前に中国で同時多発テロが起きる場面がプロローグ。経済が崩壊しつつある中国が台湾に武力侵攻、沖縄にも上陸してくる。日本政府は毅然とした態度をとるが、米国大統領は中国に肩入れ、第七艦隊はそんな大統領に反旗を翻し、しかも大統領はテロリストに狙われる・・・
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12/28/2006
赤い指
(東野圭吾
)読了。
幼女殺人を犯人の家族の視点から描いている。この家族の関係は、この殺人事件が起こらなくてもいずれ破綻するのではないか、というほど寒々としていた。
表題の「赤い指」の意味は最終の結末を迎えるまで明らかにならない。
東野圭吾の作品では今のところハズレがない・・・
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12/20/2006
椿山課長の七日間
(浅田次郎
)読了。
文句なしに面白かった。
初版2002年で2005年に文庫化。西田敏行主演で映画化されたことで読んでみた。
突然死したデパートの課長が猶予をもらって現世に戻る。
濡れ衣と思っている罪の弁明と、やり残したことを済ませるために・・・
この課長と、同時に戻ったやくざの親分と、実の親と生き別れた少年の出来事と絡めて初七日が終わるまでの物語。
非現実的な設定にもかかわらず引き込まれる作品だった。
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12/18/2006
霊柩車No.4
(松岡圭祐
)読了。
最近の千里眼
シリーズは大仰になりすぎて主人公の人間離れが鼻につく。
本作は遺体の運搬をする霊柩車の運転手である主人公が等身大で身近に感じられた。
また、周りを取り巻く人物も現実離れしておらず安心して読み終えた。
シリーズ化を期待したい。
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12/15/2006
四度目の氷河期
(荻原浩
)読了。
閉鎖的な田舎でシングルマザーと暮らす混血の少年。
周りとちがうのは自分がクロマニヨン人との混血だからと信じる少年ワタル。
落ち着きのない幼年時代に自分の生い立ちをそう思い込み、石器や槍を自作する少年時代。陸上に目覚め槍投げで自己記録を更新。結局いつまでも思い込みを続けることはできず、最後はロシアに実の父を探しに行き現実を見つめる。
表題からはもっと科学的な内容かと思っていたが、いい意味で期待を裏切られた。
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12/08/2006
容疑者Xの献身
(東野圭吾
)読了。
長々待ち続けていたが、ようやく手に入った。
世離れした元天才数学者の高校教師(石神)。隣室での殺人事件を契機に人生が変わる。彼がなぜそうしたかは本当の最後までわからず読み進めた。二日で読み込んでしまった。
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